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Sambaによるファイル共有

Posted: 24/06/16(日) 20:52
by シノバー
最近のパピーには Sambaサーバーが標準で付いており、Samba Simple Manegiment で簡単にファイル共有ができるようになっています。
メニュー→ネットワーク→ Samba Simple Manegiment を起動すると制御画面が現れます。
標準で public として /root が設定されています。別のフォルダに変更または追加することができます。(合計3つまで。)
ボタンが「Samba OFF」と表示されているときはSambaは停止しています。
ボタンをクリックすると緑色に変り「Samba ON」と表示されます。この状態で Sambaサーバーは稼働しています。

LAN内の別のPCで Pnethoodを起動すると、Sambaサーバーが動いているPCを見つけてくれます。アクセスするにはユーザー名とパスワードが必要で、
ユーザー名は root
パスワードは woofwoof
これらを入力して接続、フォルダの内容を見ることができ、フォルダにファイルをコピーすることもできます。

注意点
その1) rootのパスワード
初期の状態で rootにパスワードは 'woofwoof' です。rootのパスワードは passwd コマンドで変更できますが、 Sambaでのパスワードはそれとは別で、woofwooof のままです。(Sambaでのパスワードは smbpasswd で変更できる。)

その2) smb.conf
Sambaの設定ファイルは /etc/samba/smb.conf です。これを直接編集しても、Samba Simple Managemant の「適用」ボタンをクリックすると、Samba Simple Managemant によって上書きされて編集は無効になります。
/etc/samba/smb.conf は触らずに Samba Simple Managemant に任せるのが無難です。

publicフォルダの場所を変更する

Posted: 24/06/17(月) 11:06
by シノバー
Samba Simple Manegiment で共有フォルダ public が /root に設定されています。
/root には重要な設定ファイルがいくつも置かれており、これを他のPCから変更あるいは削除できるのは好ましくありません。
また、/root以下などはpusave(パピーのセッション保存ファイルまたはフォルダ)内に含まれるため、大きなファイルを置くのに適しませんし、USBやSSDからの起動(PUPMODE=13)ではメモリ上ですからハングアップしかねません。

共有フォルダの場所としては、/mnt/home 以下などディスク上に取るのが適切です。
たとえば /mnt/home/tmp などを作成し、Samba Simple Manegiment で /root となっているところを /mnt/home/tmp に変更してください。
その後「適用」ボタンをクリックします。
Sambaサーバー稼働状態のままでも、この変更は可能です。

Sambaをカスタマイズする

Posted: 24/06/18(火) 13:18
by シノバー
以上の記事のように Samba Simple Managemant(以下 SSM と略称) は簡単な操作で Sambaサーバーを構成できます。
しかし Samba を少し違った設定で使おうとすると、少々やっかいです。Samba の設定ファイルは /etc/samba/smb.cof ですが、これを直接編集しても、 SSM の「適用」ボタンをクリックすると SSM の標準スタイルに上書きされてしまいます。

カスタマイズの一例を記します
共有フォルダ public を /mnt/home/tmp に取り、ユーザー名もパスワードもなして読み書きできるようにします。
/mnt/home/tmp は誰でも読み書きできるようパーミッションを 777 または 1777 にします。
mkdir /mnt/home/tmp
chmod 1777 /mnt/home/tmp

SSMで「public」「/root」の「/root」を「/mnt/home/tmp」 に書き換えます。
「適用」ボタンをクリックします。 /mnt/home/tmp を見ると、次のようになっています。
/etc/samba/smb.conf さんが書きました:#this is a very simple smb.conf to get you started
#coutesy rcrsn51 and gcmartin
[global]
workgroup = Workgroup
netbios name = PCのホスト名
server string = Puppy Samba Server
security = user
map to guest = Bad Password
printing = cups
printcap name = cups
load printers = yes

[public]
path = /mnt/home/tmp
writable = yes

[printers]
comment = All Printers
path = /var/spool/samba
browseable = no
guest ok = yes
writable = no
printable = yes
このうち[public] のセクションを次のように書き換えます。
/etc/samba/smb.conf さんが書きました:[public]
path = /mnt/sda3/public
writable = yes
guest ok = yes
force user = ftp
guest ok = yes でユーザー名なしでアクセスできるように、また force user = ftp により書き込まれたファイルの所有者は ftp になります。
/etc/samba/smb.conf を書き換えたら、以降は SSM の「適用」ボタンをけっしてクリックしないようにします。また「テスト」は書き換えられた内容をチェックしないので、意味がありません。

SAMBA ON/OFF のボタンをクリックし、Samba をいったん停止。またクリックして再起動させます。